アメリカで出産をすると、子どもはアメリカと日本の二重国籍を取得できます。
筆者は産後約2ヵ月で一時帰国を予定していたため、早く日米のパスポートを取得する必要がありました。
日本のパスポート取得には、戸籍謄本/抄本の原本が必要になります。
そのため、まずは出生届を早く提出し、戸籍を登録することが重要です。
在外公館へ出生届を提出すると、戸籍への登録までには通常約1ヶ月~2ヶ月を要しますが、本籍地がある役場に郵送することで、手続きを短縮することができます。
戸籍への登録にかかる日数

出生届を在外公館へ提出すると、日本の外務本省を通して本籍地役場へ送られます。
そのため、戸籍に反映されるまで1~2ヵ月を要します。
そこで、本籍地役場へ直接出生届を郵送することで、手続きを短縮することができます。
役場へ届出書が到着すると、約3日で戸籍に記載されます。
必要書類
届出に必要な書類は役場によって異なる可能性がありますので、事前にお問い合わせください。
筆者の場合は区役所へ提出しましたが、必要な書類は3点でした。

- 出生届
- 医師が作成した出生証明書
- 出生証明書の訳文
各1通ずつの提出でした。
出生届
出生届は自分で記入します。
事前に在外公館で入手してください。
外務省のウェブサイトからもダウンロードできますが、A3印刷です。
医師が作成した出生証明書
出生証明書は医師が作成したもの、またはアメリカの役所が発行するBirth Certificateの提出が必要でした。
本籍地の区役所へ確認すると、医師の作成した出生証明書でも受付可能と言ってもらえたので、産後すぐに無料で入手できる出生証明書を提出することにしました。
産院で医師と看護師に出生証明書の記入を依頼すると、快く引き受けてくれました。
様式は在アメリカ日本国大使館のウェブサイトからダウンロードした、『Certificate of live birth』を使用ました。
Birth Certificateについて
Birth Certificateは出産時に産院で書類を記入・提出し、登録されるまでに1~数週間かかります。
筆者の場合は、約10日後にCounty Health Departmentへ電話確認すると登録済だったので、直接申請・受取に行きました。
申請は直接/郵送での受付が選択できました。
申請書類はCounty Health Departmentのウェブサイトからダウンロード可能で、産院からもらった入院書類にも含まれていました。
Birth Certificate1通毎に料金がかかり、$25でした。
クレジットカード払いも可能でしたが、手数料がかかりました。
日米のパスポート申請時にはBirth Certificateが必要なので、後々入手する必要があります。
出生証明書の訳文
出生証明書の訳文も、自分で記入できます。
様式は同じく、在アメリカ日本国大使館のウェブサイトからダウンロードしました。
届出の発送
出生届を日本へ発送する前に、区役所の職員にメールで内容の確認をしてもらいました。
不備があると面倒なので、できれば事前確認をしてもらってください。
発送はFedexで行いました。

追跡機能をつけ、$88.45でした。
アメリカで月曜日に発送手続きをし、金曜日には日本の役場へ配達されました。
そして、翌週木曜日に戸籍へ記載されました。
戸籍謄本は親族に代理取得してもらい、アメリカに来る際に持参してもらいました。
そのため、子どもが生まれた日から約2週間で戸籍謄本を入手することができました。
パスポートの申請
パスポートの申請はお住まいの地域の在外公館で行います。
戸籍の他、必要書類は在外公館のウェブサイトでご確認ください。
申請書、写真、出生証明書、親のパスポートなどが必要となります。
遠方の方は、郵送での受付も行っている館があります。
筆者は郵送(UPS)で申請し、2週間後に受け取りに行きました。
受け取りは赤ちゃんも連れていく必要があります。
写真撮影
パスポート用写真は自宅でデジカメで撮影し、Walmartのオンラインで注文後、店舗でピックアップしました。

2枚セットで$7.44でした(2022年10月)。
日本のパスポート用写真は、目を閉じていては不適格です。
白いシーツのベッドに寝かせ、1人が撮影し、もう1人がシーツの下から首を支えました。
Walmart Photoに写真をアップロードして編集し、ウェブ注文しました。
受け取りはWalmart内にあるPhotoセンターでした。

画質はあまりよくありませんでしたが、日米のパスポートで問題なく使えました。
まとめ
日本のパスポートを取得するためには、戸籍謄本/抄本の原本が必要なため、まずは出生届を提出し戸籍へ登録する必要があります。
日本の本籍地役場へ直接出生届を提出すると、最短で戸籍を登録することができます。
出入国はその国のパスポートが必要になるので、日本だけでなく、アメリカのパスポートも必要になります。
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