【アメリカで予定帝王切開】予約、帝王切開当日~退院・産後検診について

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ベビー

アメリカで逆子のため、予定帝王切開で出産しました。

帝王切開のスケジュールや産後検診についてご紹介します。

帝王切開の予約

帝王切開は英語でcesarean sectionと言い、C-sectionと略されます。

帝王切開になる理由は複数ありますが、筆者は逆子(Breech)のため帝王切開になりました。

筆者が出産したのは、バースセンター(Birth Center)です。

37週目の妊婦検診の触診で逆子が判明し、超音波検査で確定しました。

その数日後に病院から電話があり、帝王切開の予約をしました。

日時は選べず、39週0日目の朝5:00にバースセンター着、7:30帝王切開開始の予約となりました。

担当医師は2名から選べました。

38週の妊婦検診や手術当日に逆子が治っていれば、帝王切開はキャンセルされます。

帝王切開のスケジュール

帝王切開のスケジュールをご紹介します。

入院は2泊3日でした。

38週目の妊婦検診

38週目の妊婦検診で再度逆子の確認をし、帝王切開に関する説明を簡単にされました。

同意書に署名をし、注意事項などが書かれた紙と身体を消毒する薬を貰いました。

消毒薬

消毒薬(ソープ)は帝王切開前日の入浴から使いました。

バクテリアを洗い流し、感染リスクを軽減するためだそうです。

首から下の身体に薬をつけ、2分経ったら洗い流します。

消毒薬を使った後は、通常のボディーソープやボディクリームを使ってはいけません。

帝王切開後は、ボトルを使いきるまでお腹を消毒薬で洗いました。

帝王切開前日

前日深夜0時以降は、絶飲食です。

水を飲まなければ、うがいなどはしても構いませんでした。

1日目(帝王切開当日)

帝王切開当日の流れ
  • シャワーを浴びる
  • 5:00
    バースセンター着 受付

    ・免許証と保険証の提示
    ・住所、電話番号、緊急連絡先の確認
    ・署名

  • 5:10
    リカバリールーム 入室

    ・手術着に着替え
    ・コロナテスト(本人のみ)
    ・静脈注射投与と採血2本分
    ・ノンストレステスト
    ・耳の後ろに張るタイプの薬をつける
    ・ネームタグを腕につける
    ・帝王切開と子どもへの処置に関する同意書への署名
    ・バースセンターに関する説明
    ・病歴などの確認
    ・担当看護師や麻酔科医などが挨拶に来る

  • 7:30
    医師による逆子の確認

    帝王切開担当の医師がエコーで逆子の最終確認

  • 7:45
    手術室へ入室

    ・歩いて手術室へ入室し、手術台へ座る
    ・下半身に脊髄麻酔を入れる
    ・尿道カテーテルを入れる
    ・鼻に酸素をつける
    ・付添人の入室
    ・帝王切開開始約10分後に子どもが誕生
    ・付添人がへその緒をカット

  • 9:30
    母子ともにリカバリールームへ戻る

    母:足にマッサージ器をつける
      抗生物質の投与
    母子:カンガルーケア2時間

  • 1~3時間毎
    母子の体調確認

    母:体温と血圧測定、出血確認、お腹の触診など
    子:体温・体重測定など

  • 10:30
    授乳

    授乳開始、以降2~3時間毎 
    水とクラッカーを飲食し、かゆみ止めの飲み薬を摂取

  • 11:00
    軽食

    リンゴジュースやクラッカーを飲食する

  • 12:00
    昼食

    ・トーストなどの軽食
    ・静脈注射の点滴は外される(針は翌日までそのまま)

  • 12:30
    授乳指導

    ナースによる授乳指導

  • 17:00
    深呼吸と咳をする練習
    夕食
  • 18:30
    歩く練習

    歩いてバスルームへ行き、椅子に20分着席してベッドへ戻る

  • 21:00
    痛み止めやストゥールソフトナーを飲む

手術前

当日朝はシャワーを浴びるように指示されていました。

バースセンターに着くと、受付で現住所や保険に関する確認がありました。

免許証と保険証の提示が必要でした。

リカバリールームは、手術以外ずっと母子や付添人が過ごす部屋でした。

個室でシャワー・トイレ付です。

付添人はソファベッドで自由に寝泊まりできます。

ソファ

まず手術着への着替えがありました。

背中側が開いていて、紐でとめるタイプの服です。

ガウン

ワイヤーの入っていないブラは着けたままで良いと言われましたが、オペ室で麻酔科医にできれば外してほしいと言われ外しました。

入院1~2日目は同じ服を着ていました。

その後、コロナテスト、病院や帝王切開・子どもへの処置などに関する説明、同意書への署名などを求められました。

子どもへの処置は、誕生後にビタミンKやB型肝炎ワクチンを投与するかなどでした。

部屋には担当医師、麻酔科医、ナースなどが順番に挨拶に来てくれました。

担当医師の到着が遅れ、手術の開始時間も若干遅れました。

事前に分娩の際は電話通訳を希望していましたが、帝王切開になり本当に必要か確認され、通訳はつけませんでした。

オペ室にて

オペ室へは病院貸与の靴下を履いて、そのまま歩いて入室しました。

産婦人科医、麻酔科医、ナースなど、総勢10名で帝王切開に対応してくれました。

脊髄麻酔は座った状態で入れましたが、入れる際に痛みが少しありました。

麻酔を投与した後は、足が少し痺れるような感覚が続きました。

オペ室ではマスクをつけるように言われましたが、麻酔科医が鼻に酸素をつけたのですぐにはずされました。

手術中、腕は左右真横に伸ばしていました。

オペ室がとても寒くて震えるほどだったので、腕にかけるタオルを2枚にしてもらいました。

手術の準備が終了し、胸部辺りへカーテンをつけると、付添人の夫が入室しました。

カーテンがあるので、夫は上から覗かなければ、オペを見なくてすむようになっています。

腹部を切られている感覚は全くなく、手術開始にも気が付きませんでした。

お腹は横に10センチほど切りました。

手術開始10分程で子どもが誕生し、夫はへその緒を切って写真を撮ってもらっていました。

閉腹時には少し気分が悪くなったので、夫から麻酔科医に頼んで薬を投与してもらいました。

手術後

手術後はベッドに移され、リカバリールームへ移動されました。

子どもの寝るベッドはこちらです。

バジネット

部屋ではすぐに母子のカンガルーケアが始まりました。

その間にも足にマッサージ器や血圧計などがつけられ、出血確認や体温測定などをされました。

しばらく筆者はベッドから動けないので、付添人の夫による子どもの世話が始まりました。

基本的に子どもの世話に関して病院は放置で、聞けばやってくれたり、教えてくれる感じでした。

おむつ交換の仕方やミルクの与え方、げっぷのさせ方、沐浴について教えてもらいました。

術後1時間ほどで授乳開始しましたが、母乳はほとんどでませんでした。

授乳は看護師が何回か補助をしてくれました。

しかし母乳の出が悪く、子どもの吸い方も悪いので痛みを感じ、身体的にも精神的にも辛くミルクをあげることにしました。

院内ではEnfamilの液体ミルクがあり、とても便利でした。

使い捨てのNippleは別売りです。

ミルク

その後、搾乳機も試しました。

搾乳機はMedelaでした。

搾乳機

使った保存容器や手動搾乳機などは持ち帰りOKでした。

搾乳機

術後に飲んだ薬はかゆみ止め、痛み止め、便を柔らかくするストゥールソフトナーでした。

かゆみ止めは一回のみで、他は希望に応じて退院日までもらえました。

痛み止めは2種類から選べましたが、弱い方にしました。

また、妊婦用のPrenatalビタミンも1日1錠もらいました。

2日目

朝に尿道カテーテルを外しました。

尿道カテーテルを外した後は、尿の量を3回分確認されました。

静脈注射の針が痛いので早く外してほしかったのですが、採血の結果が出たら外せると言われました。

朝に採血があり、針を外せたのはお昼でした。

子どもの沐浴は1日目に頼めなかったので、2日目朝に行ってもらいました。

ベビーバスにぬるめのお湯を入れ、ソープで洗って軽く流していました。

その後、子どもの聴力検査や足からの採血などがありました。

3日目

朝に小児科のナースが訪問し、子どもの心音や足の動きの確認などを行い、2日後の検診日時を決めました。

2日目にシャワーの許可がありましたが、疲れていたので3日目朝に浴びました。

シャワー

10時に産婦人科医が訪問し、問診・触診を行い、退院許可が出ました。

家族計画や避妊方法についても聞かれ、1年は間隔をあけるように推奨されました。

11時頃に帰宅していいと言われましたが、お昼を食べてから帰ってもいいかと聞いたらOKだったので、お昼を食べて13時頃に帰宅しました。

退院が平日の人は午前中に帰宅させられるそうですが、筆者は日曜日だったので午後でも大丈夫でした。

帰宅前には、カーシートを部屋に持ってきて子どもをのせ、ナースが確認をしました。

車は病院の前に持ってきて、カーシートベースの確認もされました。

小児科医について

小児科医は英語でpediatricianです。

産院に自分の選んだ小児科医に来てもらいます。

そのため、出産前にどこの小児科をかかりつけ病院にするのか決めておきましょう。

筆者は田舎で選択肢が限られているため、産婦人科・バースセンターと同じ総合病院内の小児科にしました。

産婦人科では、産後に小児科医に自分で電話するように指示されましたが、バースセンターでは希望を伝えただけで小児科のナースを手配してくれました。

また、赤ちゃんの健康保険については、両親と同じ保険会社に入ると伝えればOKでした。

Birth CertificateとSSNについて

Birth Certificate(出生証明書)とソーシャルセキュリティナンバー(SSN)は産院で申請できます。

入院時に書類を1セット渡され、記入して退院時までに提出しました。

記入には両親の情報と子どもの情報が必要です。

両親のSSNを記入できるようにしておいてください。

また、子どもの名前を記入するため、産前に決めておくと良いでしょう。

Birth Certificateは筆者の場合、約10日後に登録済になったので、County Health Departmentへ直接受取に行きました。

申請は直接/郵送での受付が選択できました。

SSNは約2週間後に郵送で自宅に届きました。

日本のパスポート申請にはBirth Certificateが、米国のパスポート申請には両方が必要です。

食事について

ストロー付きのボトルが用意されていて、水はナースに言えばもらえました。

食事は1日3食がサラダ、メイン、サイド、デザート、ドリンクなどから自由に組み合わせて注文できました。

本人分のみでしたが、付添人と2人で食べても十分な量でした。

注文は初回は部屋に聞きにきてくれ、その後は電話注文でした。

朝食はパンケーキやフレンチトーストなど。

食べ物
食べ物

昼・夕食は魚やお肉料理、パスタなど。

食べ物
食べ物
食べ物

味は全体的に薄めでした。

サンドイッチやチップス、アイス、ジュースなどの軽食は、誰でも自由に取れるようになっていました。

冷蔵庫

処方箋について

痛み止め2種類が処方されました。

  • Oxycodone-acetaminophen 20錠
  • Ibupurofen 40錠

好きな方を痛みに応じて飲むように言われました。

入院中や産後検診で痛みのレベル(0~10)を聞かれます。

筆者は適当に答えていましたが、部屋に痛みのレベルが書いてありました。

痛みのレベル

術後麻酔が切れるとレベル8~9になり、退院時は7くらいでした。

約2週間後には6くらいになり、痛み止めは必要なくなったので、追加購入する必要はありませんでした。

処方箋は電子カルテで希望した薬局へ送られ、退院後すぐに受け取りに行きました。

車を乗り降りするだけでも辛いので、ドライブスルーの薬局が便利です。

筆者の場合、痛みや疲労は産後3日目(退院日)がピークで、それから徐々に楽になり、3週間目にはほぼ普通に歩けるようになりました。

付添人について

付添人はオペ中、普段着の上から病院で貸与された服を着て、帽子とマスク、シューズカバーを着用しました。

携帯電話の持ち込みは可能で、オペ中の写真撮影は禁止でしたが、子どもの写真撮影はできました。

入院中はリカバリールームへ宿泊できたので、ずっといてもらいました。

子どもの安全のため、院内を出入りする際はナースに伝える必要がありますが、出入り自由でした。

ニューボーンフォトについて

病院が提携しているカメラマンが部屋に来て、ニューボーンフォトを撮影してくれました。

カメラマンは2~3日に1回来ているようで、筆者の場合は3日目の朝に部屋に来て、退院日と撮影希望の有無を聞かれました。

撮影を希望すると、他の入院患者にも希望を確認後、スケジュール調整してまた部屋に来てくれました。

カメラや照明、背景ボード、撮影用のカゴなどをカートで持ってきてくれ、その場で15分程で撮影しました。

おくるみ2種類、服1着を着せて撮影してくれました。

背景は白シーツ、花柄2種、虹などを使ってくれました。

写真撮影自体は無料で、後日オンラインで写真を購入すれば代金が発生します。

撮影を頼むか迷っていましたが、とても素敵な写真を撮ってもらえました。

産後購入したもの

産後に購入した帝王切開に関するものはこちらです。

便秘対策

便秘対策として、毎日摂取している食物繊維サプリのBenefiberに加えて、便を柔らかくするColaceを薬局で購入しました。

下着

下着(ショーツ)をAmazonで購入しました。

ハイウエストで傷口に当たらず、傷口保護にもなります。

産後すぐにはお腹がへこまず、押すと痛みがありました。

ショーツはMサイズで適度なゆるさがあり、ちょうど良かったです。

産後1~2週間は足のむくみがあり、普段の靴が履けなくなりました。

そのため少し大きめのかかとのない靴を買い足しました。

産後役に立ったもの

産後役に立ったものをご紹介します。

ベビーグッズについては各記事をご覧ください。

抱き枕

病院では仰向けでしか眠れませんでしたが、自宅のベッドで抱き枕があると横向きで眠れました。

そのため、腰痛が軽減されました。

授乳にも使え、妊娠初期から長期間役立ちました。

ルンバ

しばらく掃除機をかけることができないので、ルンバが大活躍しました。

カーペットクリーナー

帝王切開後は重い物が持てず、しゃがむことができませんでした。

そのためカーペットクリーナーは自分ではかけられませんが、夫にかけてもらいました。

自宅はほぼカーペットで、ミルクをこぼしてしまうからか、小さい虫が出ることがあるので急いで掃除しました。

マタニティ服

産後すぐにお腹はへこまないので、引き続きマタニティ服を着ていました。

マタニティレギンスは傷口保護にもなるのでよく履いていました。

マタニティパジャマも授乳・搾乳時などに便利でした。

冷凍しておいた食品

予定帝王切開だったため、調理して冷凍しておいたおかずやごはんがありました。

また、生姜焼きや照り焼きチキンなどは、ジップロックに下味冷凍して焼くだけの状態にしておきました。

産後2週間程の食事を簡単に用意できて楽でした。

VPNとNetflix

我が家はVPNを使って日本のAmazonプライムやTverなどを視聴しています。

VPNはNordVPNを契約しています。

NordVPNはFire TV Stickを使ってテレビで使えるので便利です。

しかし、AmazonプライムやTverは動画が止まってしまうことがあり、動画が止まりにくいタブレットやパソコンでの視聴が主でした。

産後は義両親が日本から手伝いに来てくれることになりましたが、タブレットやパソコンの操作が難しいため、テレビだけで見る方法を探していました。

Netflixの一番安いプランを契約したところ、テレビでNordVPNに繋ぎ、一度も動画が止まることなく視聴できました。

Netflixは国ごとに視聴できるコンテンツが異なるので、日本のVPNに繋げば日本のコンテンツが視聴できます。

Amazonプライム無料体験

産後検診

産後検診は、帝王切開の1週間後、2週間後、6週間後の3回でした。

産後1ヵ月は運転を控えていたため、夫に付き添ってもらいました。

また、子どもの検診も退院後すぐにあるため、大人の協力は必須です。

産後検診では、体重・血圧測定と医師による問診がありました。

1週間後検診では、傷口のテープを1枚はがされ、2週間後検診では残りのテープをはがされました。

どちらも傷口を軽く見て順調と言われ、診察はすぐに終わりました。

6週間後健診では、傷口と胸、子宮のサイズの確認がありました。

子宮のサイズが戻っているかの確認は、膣内に指を入れて押されるため痛かったです。

抜糸は必要ありませんでした。

子宮頸がん検診(Pap/Pap smear)は、昨年受けたため不要と言われました。

6週間後検診で問題がなかったため、お風呂など通常の生活に戻ることができました。

また、傷口に塗り薬を塗りたければ塗って良いと言われたので、AmazonでCicatricureのFace & Body Scar Gelを購入しました。

まとめ

筆者は特に大きな問題がなく出産することができましたが、出産は人によって異なります。

予定帝王切開の一例として参考にしていただければ幸いです。

出産時は麻酔以外ほぼ痛みがなく楽でしたが、産後はとても辛かったです。

周りの人に協力してもらい、無理をせずに身体を回復させてください。

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