アメリカでは歯に対する意識が日本と比べて高いです。
歯列矯正をしている人も多いですね。
医療費が高いアメリカですが、医療保険のプランによっては、歯の定期健診が無料で受けられることもあります。
このブログでは、アメリカの歯の定期健診の内容、日本の歯医者との違い、歯医者で使える英単語についてお伝えします。
歯の定期健診
歯の定期健診は英語でdental check upと言います。
1年に2回の定期健診が推奨されていて、筆者の場合は夫の職場から、定期健診を半年に1回受けるように言われています。
一度歯医者に行くと、次の定期健診の予約をしてもらえます。
定期健診では、日本と同様に虫歯のチェックやクリーニングをしてくれます。
歯茎のマッサージをしてくれる歯医者もありました。
治療費は医療保険のプランにもよりますが、保険が適用され無料で受けられることもあります。
筆者の場合、1回目が$5、2回目は無料でした。
歯の保険プランは様々です。
ご自身の保険プランの内容をご確認ください。
また、歯医者にも保険が適用されるネットワーク内の歯医者と、保険が適用されない歯医者があるので、歯医者を選ぶ際にはお気を付けください。
定期健診の流れ
- 医療保険証、身分証を提示
- 問診票などの記入
- 治療室へ移動
- レントゲン撮影
- 歯石を落とす
- 歯茎や虫歯のチェック
- 歯の研磨
- フロス
- 歯科医師による確認
- 会計
- 虫歯があれば次回治療の予約
現在はコロナ対策のため、入室時に熱を測ったり、コロナにかかった人が身近にいないかなどの質問事項に答え、署名する用紙が渡されました。
基本的に、定期健診は歯科医衛生士が行ってくれ、歯科医師は最終確認のみです。
日本の歯医者との違い
保険適用
日本では全ての歯医者に保険が適用されますが、アメリカでは保険会社によって、保険が適用されるネットワーク内の歯医者と、そうでない歯医者があります。
ネットワーク内の歯医者かどうかは、保険会社に電話で確認や、保険会社のウェブサイトでも確認することができます。
支払いも保険のプランによって、自己負担金額、年間保険適用上限金額、保険適用される治療の種類や回数など、様々な違いがあります。
まず、年間の治療費が一定額に達するまで自己負担をしなけらばならない、Deductibleというものがあります。
Deductibleの金額を超えると保険が適用されますが、上限金額もプランによって年間で決まっていて、Annual Benefit Maximumsと言います。
年間上限金額を超えた治療費も自己負担になります。
また、治療の種類によって、何パーセントが保険で支払われるかも決まっています。
定期健診などのクリーニングは年に2回、レントゲンは年に1回など、回数も保険プランによって異なります。
ご自身のプラン詳細をご確認ください。
レントゲン
初診の場合や、歯に痛みや虫歯がある場合はレントゲン(X-ray)を撮影します。
アメリカの場合、レントゲンは治療室の椅子に座ったまま撮影されます。
レントゲンの撮影装置は、椅子の横に備え付けられています。
口の中に小さいフィルムを入れられ、噛むように指示されます。
フィルムは場所や角度によっては噛みにくく、痛みを感じることもあります。
フィルムを口の中に入れた状態で、撮影装置を顔に近づけられて撮影されます。
この撮影方法は、バイトウィングと呼ばれるそうです。
1回につき上下約8本の歯が撮影されるので、歯全部を撮影するためには、何回かに分けて撮影する必要があります。
日本の歯医者でレントゲンは、レントゲン室で一人残され、撮影装置が一周回って撮影されるパノラマレントゲンが一般的ですよね。
日本の歯科医に聞いたところ、日本と海外ではレントゲンの規制が異なり、アメリカの方が規制が緩いため、椅子でも撮影が可能だそうです。
アメリカでは歯に問題がない場合は、レントゲンの撮影はしません。
筆者はレントゲンを撮ってほしいと歯科医に言ったことがありますが、痛みがないのに必要ないと言われたことがあります。
口をゆすぐ

日本では椅子の近くに小さい洗面台がついていて、椅子を起こされて自分で口をゆすぎますよね。
アメリカでは椅子に寝た状態で口をゆすぎます。
まず口の中に水が注入されます。
水はホースで吸われるので、起き上がる必要がありません。
口を開けた状態でゆすいで、最後には口を閉じた状態でも水を吸われます。
水を吸われる前に、口の中をぶくぶくとゆすげると良いのですが、なかなか難しいです。
筆者は慣れるまで、起き上がって口をゆすがせてもらっていました。
今はアメリカ式に慣れたので、いちいち起き上がらなくていいので楽だと思っています。
歯科衛生士から口を閉じるタイミングで指示されますが、最近は阿吽の呼吸のように無言でやっています。
研磨剤
研磨剤はミント味が一般的です。
しかし歯医者によっては、研磨剤のフレーバーを選べるところがあります。
筆者はチョコレート、シナモンなどの味の中から、ラズベリーを選びました。
ミント味の研磨剤は苦手ですが、ラズベリーは不快感がなく良かったです。
専門医
インプラントや抜歯、根管治療などは、専門医がいる他の歯医者へ行くように指示されることがあります。
筆者は下奥歯の根管治療をアメリカで受けていますが、この時は複雑ではなかったため、いつもの歯医者で対応してもらえました。
筆者の夫の親知らず抜歯は、専門医を紹介されました。
虫歯
虫歯を治療する基準も日本とは異なります。
筆者の場合、日本の歯医者では虫歯は無いと言われますが、アメリカの歯医者では何本もの虫歯を指摘されました。
日本の歯科医師に聞いたところ、初期の虫歯になってはいるが、治療して歯を削ってしまうよりは、このまま様子を見た方が良いと言われました。
日本で様子を見るレベルの虫歯でも、アメリカでは治療をした方が良いとすすめられることがあります。
アメリカでは治療費が高いため、虫歯の状態をしっかりと確認し、様子を見るのか、治療をするのかご自分で判断することをおすすめします。
キャンセル料
歯医者によっては、直前に予約をキャンセルした場合に、キャンセル料が発生することがあります。
何日前までのキャンセルが無料か確認しておきましょう。
歯科衛生士
日本の歯科衛生士より、アメリカの歯科衛生士の方が業務範囲が広いです。
レントゲン撮影や、麻酔をすることもできます。
歯磨きグッズ
定期健診に行くと、歯ブラシや歯磨き粉、フロスなどの歯磨きグッズがもらえます。
歯ブラシはヘッドが大きいので使っていませんが、小さい歯磨き粉は飛行機への持ち込みができるので、旅行中に活躍しています。
歯医者で使う英単語
歯に関する英単語
歯 tooth(複数形はteeth)
乳歯 baby tooth
永久歯 adult tooth/permanent tooth
前歯 front tooth
奥歯 back tooth/molar
上の歯 upper tooth
下の歯 lower tooth
親しらず wisdom tooth
歯ぐき gums
あご jaw
神経 nerve
症状に関する英単語
虫歯 cavity/decay
歯周病 periodontal disease
歯石 calculus
痛い painful/hurt
歯痛 toothache
欠けた chipped
敏感な sensitive 例)冷たいものがしみる sensitive to cold
腫れる swell
歯の治療に関する英単語
レントゲン X‐ray
局所麻酔 local anesthesia
全身麻酔 general anesthesia
麻痺した numb
抜く extract/pull/remove
根管治療 root canal treatment
インプラント implant
デンタルフロス dental floss
フッ素 fluoride
クラウン、かぶせもの crown
充填、詰め物 filling
歯医者、医師に関する英単語
歯医者 dental clinic
歯科医 dentist
歯科衛生士 dental hygienist
薬に関する英単語
抗生物質 antibiotic
鎮痛剤 pain killer
まとめ
アメリカの歯の治療費は高額ですが、保険プランによっては日本より自己負担が少なく受けられることもあります。
アメリカではレントゲン撮影は椅子に座ったまま行い、椅子に寝た状態で口をゆすぐことができます。
一度慣れてしまうと、動かなくてすむのでとても楽です。
歯の定期健診は年に2回受けましょう。
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