アメリカで子どもの1才の誕生日写真撮影に向けて、石膏でダミーケーキを作りました。
低予算で簡単に作れましたが、失敗もあったので作り方や注意点をご紹介します。
ダミーケーキ
日本のダミーケーキ/フェイクケーキを調べると、紙粘土を使ったクレイケーキの例が多くありました。
それを参考にアメリカで作ろうと思い、材料を英語で調べてみました。
紙粘土や紙粘土のホイップクリームはAmazonなどで購入できますが、100円均一で材料が揃う日本と比べると高いです。
英語でダミーケーキについて調べたところ、石膏ペースト(Lightweight Spackling)を使った例が多く、安価にできそうだったので石膏で試してみました。
ダミーケーキの材料
- 石膏ペースト
- ケーキの土台
- 好きなデコレーション
- ホイップ用の絞り袋と口金
石膏ペーストについては、Lightweight SpacklingまたはJoint Compoundを使うと良いと書かれていました。
2つは似ており代用できるようですが、乾く時間などが異なり、Lightweight Spacklingの方がダミーケーキには良さそうでした。
石膏はWalmartで探したところ、ペンキなどが売っているコーナーにありました。
今回2つの大小のケーキを作ろうと考えており、石膏をどれだけ使うか予想が難しかったので、32ozと大容量で安価だったJoint Compound(税抜き$6.93)を購入しました。
ホイップクリームのように絞りたかったので、絞り袋と口金も購入しました。
道具
道具は以下の家にあったものを使いました。
- 段ボール(汚れ防止のため)
- 使い捨てのプラスチックナイフ(塗る用)
- ゴム手袋
- クッキングシート
筆者はケーキの土台も自作したので、はさみ、ボールペン、テープ、アルミホイルも使いました。
1回目 ダミーケーキ作り
ダミーケーキは1回目で失敗したので、2回作りました。
まずは1回目の作り方と失敗したところをご紹介します。
土台作り
ケーキの土台は、ご予算がある方は購入しても良いですね。
Dollar Treeでは税抜き$1.25で、高さや大きさが異なる良さそうなギフトボックスがありました。
筆者はWalmartで購入したヨーグルトの空き箱で作りました。
1箱で土台を大小2つ分作成しました。
ケーキ型で下書きをしてカットしましたが、皿などでも代用できます。
段ボールで作れば好きな大きさの土台が安くできますが、テープを貼った部分に綺麗に塗るのが難しかったため、ギフトボックスなどの購入がおすすめです。
クラフトフォームなどを使う方もいます。
石膏を塗る
ダミーケーキ作りの際は汚れるので、段ボールなどを敷いて作成してください。
石膏が手などについて水で洗ったりすると、固まって水道が詰まってしまう可能性があります。
手につかないように使い捨てのゴム手袋をしてください。
また、臭いも少しあるのでお子さんのいない場所で作業し、マスクなどもつけた方が良いかもしれません。
石膏は初めて使いましたが、思っていたより柔らかいペーストでした。
ピンク色をしていますが、乾くと白くなります。
ケーキの土台にまんべんなく塗りました。
塗り終わりはこちらです。
絞り袋と口金も使い、ホイップのように絞ってみました(練習用も写真に写っています)。
くっつかないようにクッキングシート(Parchment Paper)の上に置いています。
失敗したところ
1回目は主に土台作りとホイップが失敗でした。
土台を雑に作ってしまったため凸凹が多く、石膏を厚塗りする必要がありました。
そのため石膏が乾くまでに約2日間も時間がかかり、石膏がたれてしまいました。
また、ホイップは初心者にしてはうまく絞れたと思いました。
しかし模様が30分経過した頃から崩れ始め、1時間経過するとほとんどなくなってしまいました。
側面にも石膏がたれて見栄えが悪くなり、ホイップは諦めました。
再度全体的に整え、シンプルなダミーケーキになりました。
乾燥するまでの時間は気候にもよります。
夏でしたが家で一番寒い地下で作業をしてしまいました。
石膏が早く乾くように、暖かいところで乾かすのがおすすめです。
2回目 ダミーケーキ作り
1作目の失敗の原因は雑な土台、厚塗り、ホイップの崩れでした。
厚塗りのせいで石膏が乾燥すると、ひび割れもありました。
1回目の失敗を踏まえ、2回目のダミーケーキ作りに挑戦しました。
1回目で石膏を約半量使ってしまったので、2回目は1段のケーキにしました。
土台作り
土台は段ボールだと切りにくかったため、Costcoで購入したDoveボディーソープの箱で作りました。
厚紙くらいの厚さの箱だったので、前回より綺麗に作れました。
のりしろ部分もつけ、裏面のみテープで貼りました。
厚みがないので石膏に耐えられるか不安になり、アルミホイルで包んでみることにしました。
アルミホイルで巻くことによって強度があがり、土台の接着部分がカバーされ形も良くなりました。
石膏を塗る
石膏は薄めに塗るのを心掛けました。
1回で全て塗ろうとは思わず、塗って乾燥させ、塗れていない部分を2~3回塗り直しました。
土台が前回より綺麗に作れているので、石膏も塗りやすかったです。
石膏の使用量が劇的に減り、乾燥時間も短くなりました。
購入した石膏ペーストがピンク色で乾燥すると白に変わるので、塗り直した箇所がわかりやすくて良かったです。
ホイップについて
ホイップが崩れる問題をどう解決するか迷いましたが、石膏をある程度乾燥させてから作ってみることにしました。
Lightweight Spacklingを使う方は、Joint Compoundより乾燥時間が短いのでホイップを維持しやすいかもしれません。
石膏ペーストの蓋を開けて、ちょうどよい固さになるまで放置しました。
夏に約16時間放置したところ、ナイフでつけた模様が保てるようになりました。
練習してから土台に絞りました。
筆者が選んだ口金は小さく切口も多かったので、綺麗に模様をつけるのが難しかったです。
垂直に袋を持って絞り、ひねりながら上に持ち上げるとうまくいきました。
1作目のケーキ(写真左)にもホイップをしてみました。
ホイップがあるとケーキらしさが増します。
- 土台は購入する、または綺麗に作る
- 石膏は薄く塗る
- ホイップする場合は石膏の固さに注意
(必要に応じて乾燥させてから使う) - 暖かい場所で乾燥させる
デコレーション
作ったダミーケーキは、何回か使いまわそうと考えていました。
そのため、土台もデコレーションも接着していません。
使いまわさない方は石膏で固めると楽です。
デコレーションはDollar Treeで以下の物を購入しました。
- ケーキ用のお皿
- キャンドルホルダー
- 『Happy Birthday』のケーキトッパー
プラスチックのケーキ用のお皿とキャンドルホルダーをくっつけて、ケーキスタンド風にしました。
Dollar Treeには他にも色々な種類のケーキトッパーやパーティーグッズがありました。
その他のデコレーションは家にあった物を使いました。
1作目にデコレーションしてみました。
ホイップする前にクリスマスっぽく小物と合わせてみました。
2段ケーキだと豪華に見えます。
遠目に見ればひび割れもあまり気になりません。
ホイップした後はこうなりました。
ホイップが無くても写真だと十分可愛く見える気がします。
ケーキトッパーは挿せないので、石膏をホイップのように絞り挿して固めました。
2作目はこちらです。
シンプルですがひび割れもなく綺麗にできました。
好きな人形などを乗せて楽しんでも良いですね。
まとめ
石膏は塗りやすく、低予算でダミーケーキが作成できます。
絵具で色をつけ、カラフルなケーキを作ることも可能です。
ホイップのようにも絞れるので、ケーキだけではなくダミーのカップケーキやドリンクなども作れ、使い方次第で多種多様な作品作りに使えます。
厚塗りすると乾燥に時間がかかりひび割れも起こりやすくなるので、薄塗りすると良いでしょう。
ホイップはたれて模様が崩れる可能性があるので注意が必要です。
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