アメリカで生まれた子どもは、アメリカの国籍を取得できます。
日本との二重国籍の方は、アメリカの出入国時はアメリカの、日本の出入国時は日本のパスポートを使うので、日米両方のパスポートが必要です。
アメリカで子どもを出産しパスポートを取得したので、その際の手続きについてご紹介します。
必要書類
- パスポート申請書類(SSNを入力)
- Birth Certificate
- 両親の免許証などのIDを提示
- 両親の免許証などのIDの両面コピー
- パスポート用写真 1枚
- 支払い用小切手/マネーオーダー/現金/カード
パスポート申請書類(SSNを入力)
米国政府のウェブサイトから、申請書類のDS-11をオンライン上で入力し、片面印刷をします。
16歳未満の申請は両親の承諾が必要なので、16歳未満用のウェブサイトをご覧ください。
パスポートの有効期限は5年間です。
署名は書類提出時にするので、無記入のままにしておいてください。
入力項目にSSN(ソーシャルセキュリティナンバー)があります。
SSNは出産時に産院で申請できます。
筆者の場合、SSNは約2週間後に郵送で自宅に届きました。
SSNを申請した方は、SSNが届くまでパスポートの申請は待ってください。
SSNを申請していない方は、取得していない旨を記入し、署名の上提出します。
詳しくは米国政府のウェブサイトでご確認ください。
筆者は知らずにSSN取得前にパスポートの申請をしてしまったため、パスポート発行までに時間がかかってしまいました。
パスポート申請の約1カ月半後に米国政府から手紙が届き、SSNを記入して返送する手間がかかりました。
また、緊急連絡先は旅行に同行しない人を入力します。
筆者は誤って自分の情報を入れてしまったので、横一本線で訂正し、右横に書き直しました。
Birth Certificate
米国籍の証明(U.S. Citizenship Evidence)及び親子関係(Parental Relationship)の提示として、Birth Certificateの原本が1通必要です。
Birth Certificateも出産時に産院で登録申請ができます。
筆者の場合、約10日後に登録済になったので、County Health Departmentへ直接受取に行きました。
申請は直接/郵送での受付が選択できました。
申請書類はCounty Health Departmentのウェブサイトからダウンロード可能で、産院からもらった入院書類にも含まれていました。
Birth Certificate1通毎に料金がかかり、$25でした。
クレジットカード払いも可能でしたが、手数料がかかりました。
Birth Certificateはショートとロングバージョンが選べましたが、ロングを取得しました。
Birth Certificateは数週間後に郵送で返却されます。
Birth Certificateのコピー
Birth Certificateのコピーを1部提出します。
白黒印刷で大丈夫でした。
両親の免許証などのIDを提示
両親のIDとして、免許証などの提示をします。
州発行の免許証を持参しました。
両親の免許証などのIDの両面コピー
両親の免許証などのIDの両面コピーが必要です。
片面ずつコピーしたところ、両面1枚にコピーする必要があったようで、コピーをし直してもらいました。
パスポート用写真 1枚
パスポート用の写真を1枚提出します。
サイズは2インチ×2インチです。
郵便局などでは、写真撮影も別料金で行っています。
筆者は自宅でデジカメで撮影し、Walmartのオンラインで注文し、ピックアップしました。
2枚セットで$7.44でした(2022年10月)。
日本のパスポート用写真も併せて欲しかったため、子どもの調子が良い時にできる自宅撮影を選びました。
アメリカのパスポート用写真は、新生児は目を閉じていてもいいとなっていますが、日本のパスポート用写真は目を閉じていては不適格です。
Photo tip: It is acceptable if the infant’s eyes (particularly a newborn’s) are not, or are not entirely, open.
Travel. State. Gov., Passport Photos, Childrenより引用
詳しくは日米のパスポート写真の規格をご覧ください。
白いシーツのベッドに寝かせ、1人が撮影し、もう1人がシーツの下から首を支えました。
Walmart Photoに写真をアップロードして編集し、ウェブ注文しました。
受け取りはWalmart内にあるPhotoセンターでした。
画質はあまりよくありませんでしたが、日米のパスポートで問題なく使えました。
支払い用小切手/マネーオーダー/現金/カード
手数料の支払いは、何カ所かに分けて行います。
筆者の場合、3カ所への支払いがあり、可能な支払い方法もそれぞれ異なりました。
申請費用
パスポート申請費用は、U.S. Department of Stateへの支払いです。
小切手/マネーオーダーのみ受け付けていました。
パスポートカードは不要だったため、パスポートブックのみを申請し、合計$178.32支払いました。
- パスポートブック代 $100
- Expedited Service料金 $60
- 1-2 Delivery代 $18.32
通常手続きに7-10週間かかるところ、Expedited Serviceをつけると4~6週間に短縮されます。
ただし、手続き開始までに約2週間かかることがあるため、パスポートが自宅に届くのは約4~8週間後だと言われました。
手数料
手数料$35は、小切手/マネーオーダー/現金/カードでの支払いが可能でした。
カード使用手数料が発生し、合計$37支払いました。
Postomasterへの支払い
こちらはよく理解できませんでしたが、郵送代のようなことを言っていました。
現金/小切手でPostmasterへの支払いが必要で、$27.90請求されました。
申請について
申請は基本的に両親と子ども揃って、政府の機関や郵便局などへ直接行きます。
Travel. State. Gov.のウェブサイトにて、Zipコードでご自宅の近くの申請場所を検索してください。
予約が必要かどうかなどの情報も調べられます。
必要書類の提示が終わったら、誤りがないことなどの宣誓をします。
右手を上に挙げて、Yesと答えました。
最後に署名をして終わりました。
パスポートはご自宅に郵送されます。
パスポートの申請状況や発送の追跡は、申請の約2週間後からこちらのページでできます。
苗字、生年月日、SSNの下4桁で検索できます。
パスポートが間に合わない時
パスポートの申請状況は、以下のように変わります。
- Not Available
- In Process(確認中)
- Approved(承認)
- Mailed(発送)
詳しくはこちらのページをご確認ください。
筆者は恐らくSSNを記入せずに申請してしまったため、In Processになるのに1カ月半以上かかりました。
In Processになると、申請の受付日と追跡番号が見られます。
また、2週間以内に海外旅行する人は、National Passport Information Centerへ電話するようにと書かれていました。
電話の際には追跡番号が必要です。
National Passport Information Center
1-877-487-2778 (or TDD/TTY 1-888-874-7793)
電話するとパスポートオフィスに予約ができ、必要書類を持って行くと、パスポートを発行してもらえます。
出発日が2週間以内でないと予約を受け付けてくれませんでした。
土日祝日は電話応対していません。
筆者の場合、隣の州のパスポートオフィスに、出発前日の予約が取れました。
ただし、同日に発券できるか保証はできないと言われました。
必要書類や当日の詳細などは、メールで届きました。
申請書や写真などの他、海外旅行を証明するもの(航空券やホテル予約書)が必要でした。
申請には再び両親と子ども揃って行く必要があります。
パスポートの受け取り
パスポートオフィスへの電話予約から3日後、無事にパスポートが届きました。
そのため、予約はキャンセルしました。
キャンセルは届いたメールを指定先へ転送することでできました。
確認したところ、パスポートオフィスの電話予約をした翌日の日付で、パスポートが発行されていました。
電話予約したおかげで、翌日にパスポートを発行してくれたのかなと予想しています。
しかし、パスポート到着後も申請状況はIn Processのままでした。
申請状況は当てにならない可能性があります。
まとめ
パスポートの申請は、両親と子ども揃って直接行く必要があります。
申請にはSSNやBirth Certificateが必要なため、産後約2週間後に申請ができるようになります。
申請後の受け取りは、Expedited Serviceをつけると約4~8週間後になります。
パスポートが海外旅行に間に合わない方は、旅行の2週間以内になったら電話予約し、パスポートオフィスへ行くこともできます。
電話予約すると、早くパスポートを発行してくれる可能性もあります。
日本のパスポートを申請するためには、まずは出生届を早く提出し、戸籍への登録が必要です。
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