アメリカでインファントカーシート(乳児用チャイルドシート)を生後~7カ月まで使用し、オールインワンコンバーチブルシートに買い替えました。
両方のカーシートを使ってみて、短期間ですがインファントカーシートを使って良かったと感じました。
どちらのカーシートにもメリット、デメリットがありますので、相違点などをご紹介します。
筆者はインファントカーシートはChiccoのKeyfit30、オールインワンコンバーチブルシートはEvenflo Revolve 360 Extendを使いました。
この2つを実際に使った感想なので、カーシートによっては見解が異なる場合がありますのでご注意ください。
カーシートについて
カーシートは2~3歳頃まで、車の後部座席に後ろ向き(Rear-facing)で設置します。
後ろ向きの方が安全なため、カーシートの体重・身長制限に達するまで、できるだけ長く後ろ向きで使うことが推奨されています。
詳しくはアメリカ合衆国運輸省(United States Department of Transportation)のカーシートに関するページをご覧ください。
後ろ向きのカーシートの種類は主に3つあります。
- インファントカーシート(Infant Car seat)…後ろ向き専用
- コンバーチブルシート(Convertible seat)…後ろ向き、前向き
- オールインワンシート(All-in-One seat)…後ろ向き、前向き、ブースター
コンバーチブルは「兼用」を意味するので、オールインワンシートもオールインワンコンバーチブルシートと呼ばれることがあります。
その他、コンバーチブルシートは「2 in 1」、オールインワンシートは「3 in 1」、「4 in 1」などと呼ばれることも。
カーシートを前向きで使用後は、ハーネスではなくシートベルトを使い始めます。
座面の高さを合わせるためにも、背もたれつきのブースター(Highback Booster)を使い、最後に背もたれ無しのブースターになります。
オールインワンシートには、背もたれ有りのブースターまでの商品(3 in 1)や、背もたれなしのブースター(4 in 1)としても使えるものがあります。
インファントカーシート
インファントカーシート(Infant Car seat)は、乳児専用の後ろ向きカーシートです。
筆者が使ったカーシートは、ChiccoのKeyfit30です。
インファントカーシートは基本的に、カーシートとベースの2点セットですが、ベースなしでもシートベルトを使って設置ができます。
身長・体重制限はカーシートにもよりますが、Keyfit30の場合、体重30ポンドまでです。
コンバーチブルシート/オールインワンシート
コンバーチブルシート(Convertible seat)/オールインワンシート(All-in-One seat)は、子どもの成長に合わせて、後ろ向き(Rear-facing)及び前向き(Forward-facing)で長期間使用できるカーシートです。
後ろ向きでの使用は、体重40/50ポンドまでの物が多いです。
筆者が購入したオールインワンコンバーチブルシートのEvenflo Revolve 360 Extendは、3つのモードで約10年間使えます。
- 後ろ向き…4~50ポンド
- 前向き…22~65ポンド
- ハイバックブースター…40~120ポンド
4 in 1のカーシートは、Gracoの4Everなどが有名です。
カーシートの相違点
我が家の場合、インファントカーシートは約7カ月間の短い使用となりましたが、使って良かったです。
インファントカーシートとオールインワンコンバーチブルシートの両方を使ってみて感じたメリット、デメリットなどをご紹介します。
インファントカーシートの方が優れているところ
まずはインファントカーシートの方がコンバーチブルシートより優れていると感じた点をご紹介します。
- 持ち運びしやすい
- キャノピー(日除け)がついている
- ベルトがしやすく、赤ちゃんの身体にフィットする
- コンパクト
持ち運びしやすい
インファントカーシートはハンドルがついており、子どもを入れたままカーシートごと持ち運びができます。
ハンドルにはおもちゃをつけることもできます。
買い物の時は、ショッピングカートにカーシートをそのまま入れて使っていました。
ストローラー(ベビーカー)に取り付けて使える物もあり、病院やレストランへの移動にも便利でした。
カーシートは飛行機でも使えたので、日本への一時帰国時に持って行き、飛行機やバス、帰省先でも使いました。
インファントカーシートはベースなしでも使えますが、車2台所有している方は、ベースだけの追加購入もできるのでシェアが簡単です。
一方コンバーチブルシートは、基本的に一度設置したら動かしません。
筆者が購入したEvenflo Revolve 360の場合、ベースが必ず必要で、ベースのみの販売はしていません。
本体もベースも重く、設置もシートベルトとテザー(Tether)ベルトを使うので、インファントカーシートより時間がかかりました。
キャノピー
インファントカーシートにはキャノピーがついています。
特に新生児期には日焼けに気を付けたいです。
キャノピーにプラスして、おくるみや専用のカバーをつければ、陽射しや防寒対策になります。
コンバーチブルシートはキャノピーがないため、車の窓につけるCar Window Shadesを購入しました。
ベルトがしやすい
使っているChiccoのKeyfit30とEvenfloのRevolve 360を比べた感想ですが、インファントカーシートは乳児専用のカーシートのため、コンバーチブルと比べてベルトがしやすかったです。
ベルト自体の大きさは同じくらいですが、バックルやチェストクリップが小さめです。
こちらはChicco Keyfit30です。
こちらはEvenflo Revolve 360です。
またEvenflo Revolve 360では、バックルが短く足に当たって傷ができてしまい、カバーをつけて対処しました。
コンバーチブルシートによっては、子どもが小さい場合、生後すぐに乗せるのは大変かもしれません。
コンパクト
インファントカーシートはコンバーチブルシートと比べるとコンパクトな作りです。
ベースなしでも使うことができるので、設置が簡単です。
5人乗りの車で大人4人子ども1人乗る時は、ベースなしで後方真ん中の席につけて使っていました。
また、コンバーチブルシートはリクライニング機能がありますが、フルで倒すとインファントカーシートよりも若干場所を取り、運転席を前に出す必要がありました。
コンバーチブルシートの方が優れているところ
次にコンバーチブルシートの方が優れている点をご紹介します。
- 長く使えてコスパが良い
- リクライニング
- 乗せ降ろししやすい(物による)
- カップホルダー
長く使えてコスパが良い
コンバーチブルシートの方が、後ろ向き使用だけでインファントカーシートと比べても、身長・体重制限が大きく、長期間使えます。
体重制限はインファントカーシートが30~35ポンドの物が多いのに対し、コンバーチブルシートは40~50ポンドが多いです。
シート自体の横幅もあり、縦にも伸縮できるため、子どもの成長し合わせて調整できます。
そのため、インファントカーシートと比べて長期間使用でき、コスパが良いです。
リクライニング
コンバーチブルシートはリクライニングが数段階で調節できるものがあります。
Evenflo Revolve 360の場合は、後ろ向きで使う時のみリクライニングができます。
乗せ降ろしがしやすい
コンバーチブルシートにもよりますが、筆者が使っているEvenflo Revolve 360はシートが回転するため、子どもの乗せ降ろしがしやすいです。
アメリカは授乳室が少ないため、車内で授乳することが多くありましたが、授乳時にもシートの回転は役立ちました。
カップホルダー
子どもが成長すると、カーシートにドリンクを置く場所があると助かります。
コンバーチブルシートには、1~2個のカップホルダーがついています。
カーシートの替え時
筆者は子どもが成長し、腰が据わった7カ月頃にインファントカーシートからコンバーチブルシートに替えました。
買い物時にはインファントカーシートをショッピングカートに入れていましたが、子どもが成長するとカーシートが窮屈そうで、出たそうにしていました。
結局買い物中に抱っこすることが増え、腰が据わりストローラーでの移動も可能になったので、インファントカーシートを持ち運ぶことがなくなりました。
また、子どもが成長するにつれ外出も増えたので、車内で授乳する機会も増えました。
そのため、乗せ降ろしがしやすい回転式のオールインワンコンバーチブルシートに決めました。
インファントカーシートとコンバーチブルシートのどちらが安全性が高いか、記事をいくつか読んでみました。
どちらも安全という記事や、子どもの身体にフィットするものであれば安全という記事がありました。
また、Consumer Reportsの記事では、12カ月(22ポンド)のダミー人形でクラッシュテストした結果、コンバーチブルシートの方が頭への衝撃が少なかったともありました。
そのため、1歳までにコンバーチブルシートへの変更を勧めています。
子どもの成長に合わせて、コンバーチブル/オールインワンシートへ変更してあげるのが良さそうです。
まとめ
インファントカーシートは必ずしも購入しなければいけないものではありません。
生後すぐにコンバーチブル/オールインワンシートを使う方もいます。
車に乗る機会が少ない方は、インファントカーシートの必要性は低いでしょう。
しかし子どもを出産した時は、退院時にカーシートを病室へ持ち込み、子どもを乗せて看護師に確認してもらう必要がありました。
コンバーチブルシートでは、病室への持ち運びも大変です。
また、タクシーやバス、飛行機などでもインファントカーシートは使えます。
どのタイプのカーシートを選んでも、子どもの成長に合わせて買い替えや調整が必要です。
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